2025年9月16日トピックス
100歳以上、過去最多の9万9763人
厚生労働省が発表した100歳以上の高齢者は9万9763人だったことが分かった。55年連続の増加で、過去最多となる。全体のうち、女性が約88%を占めた。人口10万人当たりの100歳以上の高齢者は80.58人。最も多い都道府県は島根県の168.69人で、13年連続で首位の記録で、高知(157.16人)、鳥取(144.63人)が続いた。なお、2024年の日本人の平均寿命は女性が87.13歳、男性が81.09歳だった。
高温耐性米、作付面積が7年で2倍超
農林水産省のまとめによると、猛暑に強い高温耐性品種のコメが作付面積に占める割合が2024年産は16.3%に達していることが分かった。作付面積ベースでみると、2倍超になっている。2023年産に高温障害が生じ、コメの流通量が低下し、コメ不足や価格高騰を招いた教訓から、政府は支援を強化する。これを受け、同省では高温耐性品種の割合を2026年産で18%に高める計画で、研究開発や種もみの確保を急ぐとしている。
NYダウ、史上初の4万6108ドルに
ニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価の終値が過去最高となる4万6108ドルとなった。前日比617.08ドル高となり、初めて4万6000ドル台に到達した。大幅な株高となった背景には、米連邦準備制度理事会(FRB)が米国での雇用の減速から景気の下支えから利下げを行うとの観測が強まったことから、大幅に値を上げた。一方、IT企業の銘柄が多いナスダック総合指数の終値は157.01ポイント高の2万2043・07となり、4日連続で過去最高値を更新した。
独居高齢者の自宅死、3万人超に
警察庁のまとめによると、今年1~6月に自宅で死亡した1人暮らしの人は全国で4万913人おり、そのうち65歳以上が3万1525人だったことがわかった。独居高齢者の死亡は全体の77%を占めていた。同庁が「孤独死・孤立死」の実態を把握する一環から昨年から実施しているもの。年齢層別にみると85歳以上が最多で、男女別にみると男性が女性の2倍強に達していた。また、都道府県別にみると、東京都が最多で、大都市圏で多い傾向がみられた。
農水省、コメの年間需要は711万トンに
農林水産省の今年7月から2026年6月の主食用米の需要見通しで、最大で711万トンとなる見通しであることが判明した。見通しではインバウンド(訪日客)消費などを見込んだ結果、前年の見通しから34万トン増となる。従来の見通しでは、人口減やパン食需要の広がりから、コメの消費量は減少するとの従来の見方を改め、総務省の家計調査などから過去5年間の実績を基に、年間需要を算出している。また、同省は2025年産米の生産量は728~745万トンと見積もった。
8月の企業倒産、12年ぶりに800件超に
東京商工リサーチの調べで、8月の全国企業倒(負債1千万円以上)は前年同月比11.3%増の805件に上ることが分かった。800件を超えたのは2013年の819件以来、12年ぶりとなる。また、負債総額は6ヵ月ぶりに前年同月を上回り、とくに5億円以上10億円未満が全体の76%を占め、小規模倒産を中心に推移しているとしている。同社では、「業績回復が遅れた中小企業は過剰債務を抱え、年末に向けた資金需要に対応できなければ、倒産が拡大する可能性が高まっている」とみている。
自動車整備士試験申請者、過去最低に
日本自動車整備振興会連合会によると、2024年度の自動車整備士資格取得の試験申請者数は3万5504人で、過去最低だったことが分かった。ピーク時の2004年度の7万2623人から53%も減少している。同連合会の調査では47%の半数近い事業者が「整備要員が不足している」と答えている。人手不足から、車検や修理で受け入れる車両数を抑える事業者もあった。国土交通省は「資格取得申請者の減少が続けば、必要な自動車整備人材が確保できなくなる」と危ぶむ。
温暖化、砂糖の消費で肥満化に
英カーディフ大などのチームが発表した英科学誌によると、気温が1度上昇すると、炭酸飲料やジュース、アイスクリームの消費量が増加すると、温暖化が砂糖の消費で肥満化の因果関係を説いた。研究チームは地球温暖化の影響で21世紀末までに平均気温が5度上昇した場合、1日当たりの砂糖消費量は約3グラム増えると予測している。その上で、消費量の増加によって、肥満や心血管疾患につながるため、対策が必要だと指摘している。
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記事提供元:(有)ホップステップ「新聞・経済のうごき@.yomu」