社会・経済の動き

2026年1月27日トピックス

今年度財政基礎的収支、8千億円の赤字

政府は経済財政諮問会議で、2026年度基礎的財政収支(プライマリーバランス:PB)の中長期試算で8千億円の赤字となるとの試算を示した。当初、PBは2025年8月に3兆6千億円の黒字となると見込んでいたが、物価高対策で2025年度補正予算の歳出が5兆2千億円に膨らんだことが影響した。また、同時に示した名目の国内総生産(GDP)に占める債務残高比率は186.6%で、前年度比6.2ポイント改善するとの見通しも示した。

日銀、政策金利を据え置き決定

1月23日、日銀の政策金融決定会合で昨年12月に利上げ決定した0.75%を維持することを決めた。記者会見で植田日銀総裁は「円安などの為替相場の変動による物価上昇への影響を注視する」としたうえで、「経済や物価が想定通りに推移すれば、政策金利を引き上げて金融緩和の度合いを調整する」と利上げを継続するとの考えを示した。また、我が国の財政悪化懸念が広がったことについて、「財政健全化について市場の信認を確保することは極めて重要だ」と政府に求めた。

2025年貿易赤字は2.6兆円に縮小

財務省が発表した2025年貿易統計によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は2兆6507億円の赤字とったことが明らかになった。赤字は5年連続だったものの、赤字幅は前年比52.9%減と縮小した。背景には、トランプ米政権の高関税措置で対米輸出が5年ぶりに減少したことが挙げられている。輸出額は前年比3.1%増の110兆4480億円、輸入額は同0.3%増113兆987億円だった。また、同省は「中国政府の輸出規制による顕著な影響は見られない」と指摘している。

2025年訪日客、初めて4千万人超に

国土交通省は2025年に日本を訪れた外国人客は推計で約4270万人となったと発表した。初めて4千万人突破したことになり、これまで最多だった前年の3687万人を15.8%上回っている。また、訪日客の宿泊や買い物などの消費額も約9兆5千億円となり、過去最高を更新している。円安傾向が続いたことや航空路線の増便が訪日客の増加したことが背景にある。一方、中国政府が呼び掛けた日本への渡航自粛で前年12月は前年同月比約45%減少していた。

スーパー売上高、6年連続前年を上回る

日本チェ―ンストア協会は2025年の全国スーパー売上高は既存店ベースで前年比2.2%増となり、6年連続で前年実績を上回ったことが明らかになった。食品メーカーでの円安による原材料価格の高騰やコメ価格高騰を背景に、店頭価格が上昇したことが挙げられている。このため、食料品が3.5%増、コメなどを含む「その他食品」が4.6%増、農産品が2.0%増などとなっている。また、同協会では「値上げ疲れによる買い控えがみられ、プライベートブランド商品は伸長した」と指摘している。

医療機関の倒産等、過去最多に

帝国データバンクの集計調査によると、2025年の医療機関(病院、診療所、歯科医院)の倒産は過去最多の66件となり、休廃業・解散も過去最多の823件に上ることが分かった。背景には、物価高や医療機関従事者の賃上げで医療機関の経営を圧迫したことがあり、今後も高い水準での倒産・休廃業・解散が見込まれている。安心・安全と言われた医療業界もコスト増や賃上げ対応で苦慮する実情にあり、同社の2024年度調査でも営業損益が赤字となった医療機関は全体の6割を超えている。

 110番通報、過去最多の1千万件突破

警察庁のまとめによると、全国の警察が2025年1~11月に受理した110番は前年同期比4%増の1002万3622件だったことがわかった。同庁が1月10日の「110番の日」に対応して発表したもので、過去1年間の同期間では最多となった。通報内容別に分類すると、事故などの「交通関係」が31.7%で最多となり、犯罪や不審者などの「各種情報」が17.9%だった。都道府県警別では警視庁の183万493件で、大阪が88万5797件で続き、最少は秋田の3万3090件だった。

サンマ水揚げ、ピーク比の2割程度に

全国さんま棒受網漁業協同組合の発表によると、2025年の全国のサンマ水揚げ量は6万4737トンとなり、前年比1.7倍となったものの、ピークだった2007~09年に比べると2割程度だったことが分かった。昨年は親潮が想定以上に日本海側に入り込んだことから漁場が形成され、3年連続で漁獲量が増えている。漁獲量が増えたことから、10キロ当たりの価格は前年比約3割安くなった。


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記事提供元:(有)ホップステップ「新聞・経済のうごき@.yomu」


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